ホホバオイルは食用で使ってもいい?
〜ホホバオイル専門店の見解は…?
こんにちは。ホホバ屋さんの長谷川です。( ̄∇ ̄)/
今回のテーマは、よくお問い合わせいただくご質問のひとつです。
「ホホバオイルを揚げ物に使えますか?」
「ホホバオイルを飲むと体に良いって聞いたんですが、本当ですか?」
などなど、「食用」に関してのお問い合わせは意外と多いです。
他には「赤ちゃんがマッサージの後に手を舐めてしまうんだけど、大丈夫?」といったような、「お子さまが誤って口にした場合」に関するお問い合わせもよくいただきます。
ではまず、いつもどおり、最初にこの記事のまとめを書いておきます。
長文を読むのが面倒なときは、とりあえず赤い部分だけでも読んでおいてください。
ホホバオイルは食用油としては適しませんので、「化粧用オイル」「化粧品原料」としてお使いください。
ただ、あくまでも「飲んだり食べたりはNG」であって、口に入ったからといって強く体に害を及ぼすものではありません。
なので、ベビーマッサージ後に赤ちゃんが肌を舐めたりしても、それがもとで体調を崩すことはほとんどないと思います。
実際、ホホバオイルを配合した口紅やリップクリームなども販売されていますので、少量が口内に入ったくらいでは問題はありません。
では、もう少し補足説明をしておきます。
ハッキリ言いますが、当店のホホバオイルに限らず、今日現在の時点で日本国内で手に入るホホバオイルは、すべて食用としてはNGのはずです。
そして、「今後、食用OKのホホバオイルが登場する可能性はあるか」と言えば、正直、これも難しいのではないかと思っています。
その理由は「ホホバオイルの主成分は、油ではなく、ワックスだから」という点に尽きるかと思います。
残念ながら、ワックスの成分は、人間の胃腸内で分解・吸収されない成分であって、胃腸に負担をかけてしまうようです。
なので、多量に摂取すると、お腹を下してしまう可能性があります。
ただ、だからと言って「ホホバオイルは毒物」というわけではないので、少量が口から体内に入ったくらいでは、まったく影響はありません。
実際、ホホバオイルが配合された口紅やリップクリームはたくさんあるわけですし、その他の化粧品にもたくさん含まれています。
化粧品は少なからず口から体内に入っていきますので、口から体内に入って直ちに毒となるようなものは使えませんよね。
なので、ベビーマッサージの後に体についたホホバオイルを赤ちゃんが舐めてしまった場合や、リップクリーム代わりに口唇に塗布する場合などは、まったく問題ないとお考えいただいて大丈夫です。
もう少し多い量を摂取してしまった場合、例えばお子さまが「ゴクン」と飲んでしまった場合などは、その後にたくさんのお水を飲んでいただければ、おそらく明らかな体調不良などはないかと思います。
(ですが、明らかに体調不良になった場合や長時間お腹を下したりするようであれば、必ずお医者さんに診てもらってください。)
また、私もときどき見かけたり聞いたりもするのですが、「サプリメントに配合されている」「外国では食用として使われていることもある」などという情報も出回っているようです。
そして実際に、外国ではそのような事例もあったりするようです。
ですが、もしこれらの情報を信用して、ホホバオイルを食用としてお試しになるのであれば、すべては自己責任となりますので、ご注意くださいませ。
実際に、内閣府のホームページでも「ホホバオイルは食用には適さない」という内容が含まれた資料が公開されていますので、参考までに以下のリンク先をご覧いただけますと幸いです。
※内閣府「食品安全委員会」の資料より:「ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、情報提供「ホホバ種子は、食用に適さない」を公表
そして最後に余談ですが…
実は、ホホバ屋さんスタッフの中で、自分の体を使って試した人間がいます…(笑)
唐揚げをホホバオイルで作ってみたんですが、味はまったく問題なく、お腹も下したりはせず、何も起こりませんでした。
ですが、あくまでもホホバオイルは食用として適したものではございませんので、絶対にマネはしないでくださいね。
では、今日のまとめ。
ホホバオイルは食用油としては適しませんので、あくまでも化粧用オイルとしてお使いください。
ただ、あくまでも「飲んだり食べたりはNG」であって、口に入ったからといって強く体に害を及ぼすものではありません。
なので、ベビーマッサージ後に赤ちゃんが肌を舐めたりしても、それがもとで体調を崩すことはほとんどないと思います。
実際、ホホバオイルを配合した口紅やリップクリームなども販売されていますので、その点はご安心ください。
この記事を書いた日:2014年6月27日
スキンケアの方法に「すべての人にとって100%絶対にコレが正解!」というようなものはございません。 ひとつの情報に固執したり、ひとつの方法にこだわりすぎず、「合わないな」と感じたら別の方法を試したりして、ご自身に合った方法を色々探してみてください。